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第5回  志摩半島野生動物シンポジウム

志摩半島や伊勢湾など、私たちの身近なところに
住んでいる生きものたちの研究発表会です。
彼らのくらしぶりを、ちょっと勉強してみませんか。


■と き   2002年10月20日(日) 13:00〜16:40

■ところ   伊勢市生涯学習センター いせトピア 2階 学習室(2)


■主 催  志摩半島野生動物研究会 / 三重大学 かめっぷり

■後 援  三重県 / 環境省近畿地区自然保護事務所

■問い合わせ  若林 郁夫(志摩半島野生動物研究会)
             TEL:090-8957-9288   e-mail :ikuowaka@e-net.or.jp


※ 参加無料、申し込みは不要です!


ACCESS/交通

鉄 道 : JR参宮線/五十鈴ヶ丘駅下車徒歩約12分
        近  鉄/宇治山田駅下車約2.3km

バ ス : ジャスコ新伊勢店行き「いせトピア」下車
      (松尾観音経由は、警察前下車徒歩12分)

駐車場 : 常設/108台  臨時/270台





◇ 講 演 内 容 ◇

1.三重県北部におけるアカウミガメの産卵 (岩本 太志) 13:10〜13:30
2002年5〜9月に、楠町吉崎海岸から津市御殿場海岸までの三重県北部の砂浜でアカウミガメの産卵痕跡およびフ化率の調査を実施した。これらの結果と共に、今年の産卵場の特徴や公共事業と自然保護との関わり合いを考える。

2.志摩半島におけるアカウミガメの産卵 (若林 郁夫) 13:30〜13:50
 2002年5月〜9月に志摩半島の砂浜でアカウミガメの産卵痕跡およびフ化率の調査を実施した。その結果、16ヶ所の砂浜で106頭の上陸跡が観察され、そのうちの49頭分に産卵巣が認められた。しかしながら、熊灘に面した砂浜では、台風の高波の影響を受け、フ化にいたらない産卵巣が非常に多かった。

3.伊勢市におけるツバメの繁殖調査 (吉居 瑞穂) 13:50〜14:10
 「この頃、ツバメが減ったと思わへん?」との疑問を解明するため、1994〜2002年にかけて5つの地域で巣の数を調査した。全体では大きな変化はなかったが地域によって増減があり、「ツバメが好きな町は、人のにぎわいと水辺と緑のある町」であることがわかった。

4.志摩半島のブラックバス (山本 祥輝) 14:10〜14:30
 在来生物への影響が危惧されているオオクチバス(通称ブラックバス)の志摩半島における分布、および食生の調査を行った。その結果、胃内容物から魚類、陸生昆虫などを確認した。またセルビンによってブラックバスの被食生物である小魚の組成調査を行った。

5.志摩半島の淡水エビ類 (岡 由佳理) 14:30〜14:50
 志摩半島内の河川、池、用水路の20地点で、タモ網とトラップによる淡水産エビ類の採集を行った。その結果、ヌマエビ科5種とテナガエビ科2種が確認された。

  休憩 14:50〜15:10

6.伊勢湾沿岸に漂着したスナメリ (石原 孝) 15:10〜15:30
 三重大学「かめっぷり」による伊勢湾沿岸でのスナメリ漂着個体の調査方法やその様子を紹介する。また、2001年と2002年に調査した合計23頭のデータから、月毎の漂着頭数や漂着個体の大きさについて報告する。

7.和具大島の鳥類 (中村 みつ子) 15:30〜15:50
 志摩町和具大島において、2001年6〜11月および2002年7・10月に、各月1回ずつの鳥類相調査を実施した。6目18科29種の鳥類が観察され、シロチドリ・コアジサシ・ウチヤマセンニュウは繁殖している可能性が高いと思われた。また、シギ類・ヒタキ類などの渡り鳥の中継地としても利用されているものと思われた。

8.和具大島の植物 (半田俊彦) 15:50〜16:00
 2001年6月から11月に志摩町和具大島においてフロラ調査を行い、高等植物46科94種を記録した。比較的良好な自然環境が残されていたが、過去に記録のあるキノクニスゲ、ハギクソウ、マツバランといった希少種は確認できなかった。また、アメリカネナシカズラやアツバキミガヨランをはじめ、11種の帰化植物が記録 された。

◎総合討論会  16:10〜16:40
 当日の発表や志摩半島の野生生物についての意見交換会を行います。



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