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スナメリ生態調査



 
 身近なイルカ「スナメリ」

1.分類
  哺乳綱 クジラ目 歯クジラ亜目 ネズミイルカ科 スナメリ属

2.種名
  標準和名:スナメリ
  英  名:finless porpose
  学  名:Neophocaena phocaenoides (G.Cuvier, 1829)
  地方名:なめ、なめのうを(瀬戸内海東部)、
       ぜごん・ぜごんどう(瀬戸内海西部)、すざめ(伊勢湾)

3.体の特徴
  @背びれがない。
  A背中の正中線にそって高さ数センチの隆起があり、
   そこには角質化した小突起が密生する。
   (個体間のコミュニケーションに使われる)
  B頭部にはバンドウイルカのような「くちばし」はない。
  C体長は150〜200cm(出生体長70〜80cm)
  Dバンドウイルカはゴムのような手触りだが、
   スナメリはふわふわとしたホットケーキのような手触りをしている。
  E歯の形はスペード形で、上下左右それぞれ15〜23本。

4.分布
  @アジアの沿岸域(西はペルシア湾から東は日本)、揚子江
  Aクジラ目の中ではもっとも沿岸性が強い(=人間活動の影響を受けやすい)

 
 伊勢湾・三河湾のスナメリ調査


伊勢湾や三河湾には、スナメリという小型のイルカが一年中生息しています。
体長は1.8mほどで、体色はねずみ色です。
背びれがないため、海上で見つけるのは大変です。
三河湾を泳ぐ親子のスナメリです。
春から夏にかけでが、繁殖シーズンで、一回に一頭の赤ちゃんを産みます。
スナメリ調査に使用しているボート「グレーホエール号」です。
全長7m、105馬力のエンジンを積んでいます。
三重県の沿岸には、時々スナメリの死体が漂着します。
最近では、海が汚れたり、船が多くなって、スナメリの生息環境は悪くなっています。
もし、海岸でスナメリの死体を発見したときは、当会もしくは下記までご連絡ください。

【鳥羽水族館 飼育研究部】
〒517-8517
三重県鳥羽市鳥羽3丁目3−6
鳥羽水族館(若林)
TEL(0599)26−5578(直)


<伊勢湾フェリーを利用した調査> 「三重の生きものだより」研究報告より



志摩半島野生動物研究会

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